デスクトップパブリッシング(DTP)は、出版物のレイアウトやデザインをデジタルツールを使って行う技術です。
DTPは、プロのデザイナーから個人まで、幅広いユーザーに利用されています。
本記事では、DTPの基本から、その重要性、具体的なアプリケーションやツールについて詳しく説明します。
DTPとは何か?
DTP(デスクトップパブリッシング)という言葉を聞いたことがありますか?
これは、コンピュータを使って、雑誌やパンフレット、ポスターなどの印刷物を作る技術のことです。
もしあなたが学校のプロジェクトでポスターを作ったり、家族のイベントの招待状をデザインしたことがあるなら、すでにDTPの一部を経験しているかもしれません。
DTPは、1980年代に初めて登場しました。
それまで、印刷物のデザインはすべて手作業で行われていましたが、コンピュータと特別なソフトウェアの登場によって、誰でも簡単にプロのようなデザインができるようになりました。
特にAppleのMacintoshコンピュータとAldus社のPageMakerというソフトウェアがその先駆けとなり、デザイン業界に革命をもたらしました。
では、具体的にDTPとは何をするものでしょうか?
例えば、あなたが学校の文化祭のパンフレットを作るとしましょう。
まず、コンピュータ上でソフトウェアを使い、テキストや画像を配置します。
見出しのフォントを選んだり、色を決めたり、写真を配置したりします。
これらの作業を全てデジタルで行うのがDTPです。
▶DTPの良いところはたくさんあります。
- 非常に効率的
- 高品質な印刷物を作成できる
- 多様な媒体に対応している
まず、非常に効率的です。手作業で行っていたころに比べて、デザインの変更や修正が簡単にできます。例えば、友達から「この写真を変えてほしい」と言われたら、ソフトウェア上で数クリックするだけで変更が完了します。また、コストも削減できます。手作業では必要だった道具や材料が少なくなるからです。
次に、DTPを使うことで高品質な印刷物を作成できます。ソフトウェアには、プロのデザイナーが使うような高度な機能がたくさん搭載されています。これにより、色やフォントの細かい調整ができ、視覚的に美しいデザインを実現できます。
さらに、DTPは多様な媒体に対応しています。印刷物だけでなく、デジタル形式のコンテンツも作成できます。例えば、電子書籍やウェブサイトのデザインもDTPで行うことができます。これにより、印刷物とデジタルコンテンツを一貫したデザインで提供できるようになります。
DTPの歴史
▶昔のデザイン作り
昔の人たちは、雑誌やポスターを作るとき、すべて手作業で行っていました。
文字を切り貼りしたり、絵を描いたりして、デザインを仕上げていたのです。
この方法はとても時間がかかり、大変な作業でした。
▶コンピュータの登場
1980年代になると、パソコンが普及し始めました。
Appleという会社が作ったMacintoshというコンピュータがその代表例です。
このコンピュータは、デザインの世界を大きく変えることになります。
▶PageMakerの登場
1985年に、Aldusという会社がPageMakerというソフトウェアを発売しました。
このソフトウェアは、パソコン上で文字や絵を自由に配置できるもので、まるで魔法のようでした。
これを使うと、簡単に雑誌やポスターをデザインできるようになったのです。
▶DTPの誕生
PageMakerとMacintoshの登場により、「デスクトップパブリッシング(DTP)」という新しい言葉が生まれました。
DTPは、パソコンとソフトウェアを使って、デザインを作る技術のことです。
この技術のおかげで、プロのデザイナーだけでなく、普通の人たちも簡単に素敵なデザインを作れるようになりました。
▶Adobe InDesignの登場
その後、さらに使いやすく高機能なソフトウェアが登場しました。
1999年にAdobe社が発売したInDesignというソフトは、DTPの新しい標準となり、多くのデザイナーが愛用しています。
このソフトは、雑誌、書籍、パンフレットなど、さまざまなデザインに対応できるのです。
DTPの基本ツールとアプリケーション
▶DTPの道具ってなに?
DTP(デスクトップパブリッシング)をするためには、パソコンと特別なソフトウェアが必要です。
これらのソフトウェアは、絵を描いたり文字を配置したりするのを手伝ってくれます。
では、いくつかの代表的なDTPのソフトウェアを紹介します。
1. Adobe InDesign(アドビ インデザイン)
アドビ インデザインは、プロのデザイナーがよく使うソフトウェアです。このソフトを使うと、雑誌やパンフレット、ポスターなど、かっこいいデザインを簡単に作ることができます。
- 使い方: 文字を書いたり、写真を入れたり、色を変えたりして、自由にレイアウトできます。
- 特徴: たくさんの機能があり、プロも使う本格的なツールです。でも、慣れると楽しく使えます。
2. QuarkXPress(クォーク エクスプレス)
クォーク エクスプレスは、アドビ インデザインと似たソフトウェアです。こちらも雑誌やポスターを作るのに使われます。
- 使い方: インデザインと同じように、文字や写真を配置してデザインします。
- 特徴: 直感的な操作ができ、初心者でも使いやすいです。
3. Scribus(スクリバス)
スクリバスは、無料で使えるDTPソフトウェアです。オープンソースというもので、誰でも自由に使ったり改良したりできます。
- 使い方: 文字や画像を使って、簡単なデザインを作れます。パンフレットやチラシにぴったりです。
- 特徴: 無料で使えるので、初心者が試してみるのに最適です。
▶どうやって使うの?
- ソフトウェアを開く: まず、使いたいソフトウェアをパソコンで開きます。
- 新しいプロジェクトを始める: 新しいデザインを作るためのプロジェクトを始めます。
- 文字を入力: テキストツールを使って、タイトルや説明文を入力します。
- 写真や絵を入れる: 写真や絵を挿入して、デザインに色どりを加えます。
- 色やフォントを選ぶ: 好きな色やフォントを選んで、デザインを仕上げます。
- レイアウトを調整: 全体のバランスを見ながら、文字や画像の位置を調整します。
- 完成!: 最後に確認して、デザインが完成です。印刷したり、デジタル形式で保存したりします。
まとめ
『DTP』については、こちらの記事『DTPデザインとは?』でも記載していますので、よかったらご覧ください。
DTPの基本ツールを使うことで、誰でも簡単に素敵なデザインを作ることができます。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、使っているうちにどんどん楽しくなってきます。
パソコンで絵を描いたり文字を配置したりするのが好きな人は、ぜひDTPに挑戦してみてください。
きっと、驚くようなデザインが作れるようになりますよ!
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